掛軸《釈迦三尊像》

日本、鎌倉時代(13世紀)

寸法:57 × 98cm

本作は、13世紀の日本で制作された絹本着色の掛軸《釈迦三尊像》です。中央には釈迦牟尼仏が描かれ、その周囲には敬虔な表情で釈迦を仰ぎ見る多数の信徒や菩薩たちが取り囲んでいます。 釈迦の両脇には、二大脇侍である文殊菩薩と普賢菩薩が配されています。文殊は智慧の象徴である黒い獅子に乗り、普賢は信仰実践の象徴である白い象に乗っています。三尊は三角形をなすように構成され、調和と中心性を強調しています。 周囲には十八羅漢が描かれ、彼らは釈迦の直弟子であり、仏教を守護する存在として表現されています。背景には雲間から現れる龍がおり、吉祥と霊的守護を象徴しています。 本作は多彩色で彩られ、さらに細部にはきらめく金泥が繊細な筆致で施され、荘厳な雰囲気を漂わせています。

スイス個人蔵