日本、鎌倉時代(13世紀)
寸法:本体57cm、光背含む全体116cm
本作は、13世紀鎌倉時代に制作された木彫・彩色・鍍金仕上げの地蔵菩薩立像です。地蔵菩薩は岩上に置かれた二重蓮華座の上に裸足で立ち、その背後には放射状の光を表す円形の光背が配されています。蓮華座は五層の花弁によって荘厳に飾られています。 像は寄木造技法により制作され、各部位を別々に彫刻してから組み立てた構造であり、水晶の玉眼がその技法を裏付けています。右手には錫杖、左手には宝珠を持っており、いずれも後補です。宝珠は地蔵の救済の力を、錫杖は地獄の門を開く力を象徴しています。 衣には金彩の幾何学文様、花文、雲文が施され、華やかな印象を与えています。
像には**放射性炭素年代測定書**が付属しています。
地蔵菩薩について -地蔵菩薩は日本で最も広く信仰される菩薩の一尊であり、弥勒菩薩が現れるまでの間、六道のすべての衆生を導き、教え続けると誓願した存在です。特に日本では子どもの守護者としての信仰が深く、すべての地獄を清めるまでは成仏しないとされるその慈悲の力から、錫杖と宝珠を手にした姿で表されることが多く見られます。