鍍金ブロンズ製 ブーパティンドラ王像

ネパール、17世紀

寸法:高さ17.5cm

この鍍金ブロンズ像は、17世紀ネパールのマッラ朝を代表する王、ブーパティンドラを表しています。像はレポゼ技法によって制作され、複数の部品を組み合わせて仕上げられています。 王は「金剛座」と呼ばれる脚を折りたたんだ座法で座し、両手は合掌の「アンジャリ・ムドラー」を結んでいます。表情は穏やかで、頭には伝統的な王冠を戴き、身体は複数層の装飾布で包まれています。首元には何重にも連なる鎖状のネックレス、腰には花文様のショール、背には優美な法衣が垂れ、王の格式と美意識を強く感じさせる造形となっています。

マッラ朝のブーパティンドラ王 :

ブーパティンドラ王は、17世紀ネパール・マッラ朝の著名な君主であり、カトマンズ盆地における建築・芸術・文化の黄金期を築いた人物です。彼は多くの寺院や記念建造物を建設したことで知られ、ネワール族の文化的要素も宮廷文化の中で重視されるようになりました。 彼の治世は、安定と繁栄、宗教的寛容さに特徴づけられており、現在でもネパールでは文化的守護者として高く評価されています。ブーパティンドラ王の姿は、バクタプルの王宮前に立つ実物大の銅像などでも知られ、地域の誇りの象徴とされています。