阿弥陀如来立像 木彫金箔仕上(光背付)

日本、鎌倉時代

寸法:(全高)98cm、(像高)90cm

本作は、鎌倉時代に制作された無名の快慶派仏師による阿弥陀如来像で、金箔仕上げが施されています。像高約3尺(約91cm)という寸法は、快慶が多く手がけた阿弥陀像の標準に倣ったものです。阿弥陀如来は裸足で二重蓮華座に立ち、厳かな佇まいを見せています。 像は寄木造技法によって彫刻されており、複数の木材を用いて各部位を彫り出し、組み合わせて制作されています。首元などには接合部の痕跡が確認できます。顔立ちは、水晶を嵌め込んだ玉眼、中央に寄せられた広めの鼻とふくよかな唇が特徴で、額には**白毫珠がしっかりと表現されています。髪は小さな粒状で構成され、その間に一粒の宝珠があり、頭頂には肉髻**が見られます。 彫刻家の技術は、写実的な衣のひだや襞、左肩や腹部に垂れた布の表現に特に表れています。衣には雲・花・幾何学文様など11の文様が彫刻されており、快慶作の作風に近い豪華な装飾が見られます。背後には**円形の金色光背が配され、両手は説法印**を結んでいます。

スコットランド個人蔵