ネパール、18世紀
寸法:(絵+絹枠)129×82cm、(絵部分)76×55cm
本作は、18世紀ネパールで制作されたアヴァローキテーシュヴァラを中央に描いたタンカです。アヴァローキテーシュヴァラは大乗仏教における最も重要な菩薩のひとりであり、慈悲の化身としてすべての衆生の苦しみを和らげる存在とされています。多数の腕は、あらゆる方法で人々を救済できる力を象徴しています。 左手には蓮華、団扇、投縄、不死の霊薬を入れた壺を持ち、右手には数珠と笏を携えています。また、右手の一部は施無畏印と与願印を結び、守護と慈悲を表しています。 頭部には「五智如来」の冠を戴いており、各如来は悟りの異なる側面を象徴しています。周囲には、マハーカーラ、ガルーダ、そして複数の菩薩たちが描かれ、曼荼羅的な構成となっています。